風に吹かれて豆腐屋ジョニー?実録男前豆腐店ストーリー


風に吹かれて豆腐屋ジョニー (セオリーBOOKS)


パッケージやネーミングの奇抜さに
「なんじゃぁこりゃぁ?」と云いながら
手にとって見た人間も多いのではないだろうか。


口コミで話題になって売れた男前豆腐の社長が
入社した経緯から、商品開発までの苦労話を綴ったものである。
ビジネスに成功して、
とってつけたような理屈をこねくりまわして
自伝を書く人間が多いが、
本書は難解な言葉も理論も出てこない。
ただ、単にどうやって豆腐を作って売ったか、
それだけが語られている。


安価競争では豆腐屋に未来はないと考えて
コストがかかっても旨い豆腐を追求ー
ま、ここまで良くある話だろう。
しかし、いい商品を作っても売れないまま消える例が多く
逆に、良質とは言い難い商品でも、大々的な広告などで
売れることがあり
広告と売り上げは、比例すると思いがちである。
が、この社長は、広告とかまったく打たずに
マーケティングとか全然考えてないで売り出した。


最初は物珍しい名前で、二回目以降は味で勝負するという手法が
通用する日本もまだ捨てたもんじゃないと思う。


ふと、青森の食べ物が恋しくなった。