秒速5センチメートル


今更、アニメ云々する年ではないのだが、
「グレート」の一言。
キャラデザインは、好みではないのだがそれを差し引いても
おつりの充分くる作品だった。


新進のアニメ作家新海誠の「秒速5センチメートル」は
3話のショートストーリーからなる恋愛話は
転校によって離ればなれになった中学生貴樹と明里の
微妙な心情の揺れ動きを描いたせつなくて、もどかくて、
哀しいラブストーリーである。


第三話では、
山崎まさよしの「one more time,ome more chance」がBGMで挿入され
美しい映像が、洪水のようにフラッシュするが
本当に胸がしめつけられるようで苦しくなった。
人に好きになることは綺麗で楽しいことばかりではなくて
嫉妬などのどす黒いドロドロした感情も渦巻き、
自分ばかりか、愛する人間すらも苦しめ、傷つける。
人を好きになったばかりに苦しむのであれば、
もう二度と人を好きになるのをやめようと思うことさえある。
でも人を愛せずにはいられないーそんな気分にさせられてしまう。



アニメではあるが、充分大人でも鑑賞に堪える映画だと思う。






One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition

One more time,One more chance 「秒速5センチメートル」Special Edition