カミのいる暮らし

つい最近、ノルウェーにはトロールという妖精がいることを知った。
伝え聞くところによると信じる人にはそれが見えるモノらしい。
この手の話はヨーロッパでもキリスト教化の進んだ真ん中でなく、
北欧とかヨーロッパの辺境で聞くことが多いような気がする。




キリスト教国家でない日本でもクリスマスが定番化し
キリスト教ないしは欧米の生活習慣が大分に移入されてきた。
敗戦直後の日本など直接知っているわけではないが
日本は大分欧米に近づき、生活は格段に向上した。



生活は豊かになったが、人々の心は豊かでなくなった。
よく言われている文句だが、その原因の一つは、
日本人がキリスト教にかぶれたせいではないかと個人的に思う。
(ついでにいえば、仏教や神道の怠慢のせいでもある)
古来日本人は、草木に生命があると考えてきた。
仏教でも、有情だけでなく無情(石や土)のものも成仏する説いていた。
そうした考え方が日本人から消えてしまって久しい。
自然や生物に対する畏れや敬いの喪失。
ここ数年発生している日本人らしからぬ犯罪は
日本人としての備わっていた資質の欠如としか私には思えない。


何はなくとも
精霊や妖精、八百万の神を身近に感じられるような生き方をしたい。
何よりも道から外れることを私は恐れる。



今年もよろしく。