さまよえる中国「憤青」反日・・・一般市民からも批判

信条イデーより金か
「サムライ・ノングラータ」矢作俊彦

徹底した左のジャーナリスト、モーリー・ロバートソンによると
産経新聞は、米国関係記事はともかく対中国記事は信頼がおけるとのことである。
であれば、以下の記事も信用していいのかも知れない。

4月の反日デモで中核的役割を果たした「憤青(怒れる若者)」と呼ばれる愛国民族主義青年のアイデンティティーが揺らいでいる。胡錦涛政権が対日重視にシフトしはじめたため、中国メディアは過激な憤青を批判、一般市民からも過激で狭量な社会不適合者として非難の対象になっているからだ。反日を声高に叫び愛国の英雄であったはずの彼らはすっかり肩身がせまくなり、"改宗"する例も少なくないようだ。
(中略)
憤青とは、1960年代の米国ヒッピーに代表される既存権力や社会に反逆する若者の概念だが、中国では90年代に台頭してきた反米反日民族主義青年のことを指す。特に日中関係が冷え込んだここ数年は、インターネット上で活動する反日青年が憤青を代表していた。


しかし、民族の誇りを体現していた彼らも4月の反日デモ以降、中国の対外イメージを傷つけたとして一般市民から批判されるようになってきた。ネット上では"憤青是非論"が展開され「愛国ではなく単なる亡国の徒」「国際問題の複雑性への理解が乏しく表面的な問題しか見えない低レベルの愛国主義者によって憤青の名がおとしめられた」といった批判の方が優勢だ。
(中略)
南方都市報(13日付)は憤青を「中国脅威論に根拠を与える行動をした」「国家の公益、社会的発展を考えず、怒りをぶちまけるだけ。自らバランスのとれた精神と自信が欠如していることを露呈している」とする厳しいコラムを掲載。またハリウッド映画「SAYURI」で芸者を演じた中国人女優チャン・ツィイーを国辱と騒ぎ始めた憤青に対しては、中国新聞週間などが「日本文化への無知」と批判した。旭日旗ファッションで女優趙薇が大バッシングされた2001年のころとメディアの立ち位置は大きく変わった。


もともと反日デモソニーのビデオを携帯するような矛盾を抱える憤青は、世論の支持を失った時点で存在意義を見失ってしまう。中国のメディア統制問題に詳しい焦国標・元北京大学助教授は「彼らは中国の偏った教育と情報統制の結果、深い思想もないまま反日に走らされ見限られるかわいそうな存在」同情を寄せる。


産経新聞 11月?日付「潮流」(北京 福島香織

要は、反日反米世論の形成に躍起になって中国だが、
国際世論の反発に方向を修正したということだ。
勿論、日本からの経済投資、北京オリンピック開催など算盤勘定を弾いてのことだろうが
それにしても、中国人の変わり身の早さに舌を巻くより他はない。


やはり、したたかで食えない連中だと
日本の狭量的かつ民族的愛国主義者は思う。