秋津島

赤トンボの唄を 歌った空は
なんにも変わって いないけれど
あの時 ずっと夕焼けを
追いかけていった二人の
心と心が 今はもう通わない
あの素晴らしい愛をもう一度
あの素晴らしい愛をもう一度



あの素晴らしい愛をもう一度


特に深い意味はないのだが、携帯のメル友から、メールが届いた。
「トンボが飛んでいる。」と。


9月の声を聞いたとはいえ、日中のクマガヤは暑く
ラグビーで簡単な練習をするだけであっという間に汗だくになるほど昼間は暑い。
年甲斐もなくそんな暑い風に身を浸していたので、
夏がいつまでも続くような錯覚を覚え、季節を忘れていた。
気がつけばコスモスが道端に咲いている。


暑い日差しの中、軽やかに飛ぶトンボをみて
そういえば日本はトンボの国だったと思いながら、
もう一度やり直したくなるような恋愛など覚えていないくせに
「赤とんぼの唄を・・・」と昔の流行歌の文句を口ずさんでみる。




あの素晴らしい愛をもう一度