Ray

Georgia, Georgia, the whole day through
Just an old sweet song keeps Georgia on my mind.
Georgia, Georgia, a song of you
Comes as sweet and clear as moonlight through the pines.
Other arms reach out to me
Other eyes smile tenderly
Still in peaceful dreams I see
The road leads back to you.
Georgia, Georgia, no peace I find
Just an old sweet song keeps Georgia on my mind.
Melodies bring memories
That linger in my heart
Make me think of Georgia
Why did we ever part?
Some sweet day when blossoms fall
And all the world's a song
I'll go back to Georgia
'Cause that's where I belong.

「Goergia On My Mind」作詞Stuart Gorrell/作曲Hoagy Carmichael

何しろジョージア州の州歌になっているくらいだから
「ジョージア・オン・マイ・マインド」のジョージアは
州の名前のことだと長年思っていたが 、実は女の子の名前であるらしい。
だが、黒人に対する人種差別に抗議して公演をキャンセルし
ジョージア州から永久追放という不名誉な処分を受けたレイの歌うこの曲から
故郷への郷愁を感じていたのは、おそらくtacaQだけであるまい。
彼が歌うそれには、故郷へ帰ることのできない人間の哀愁が紛れもなくあった。
ジョージア州がこの曲を州歌としたのは、
彼に謝罪し、永久追放処分を取り消した時だったそうだ。

この曲が作られた1930年に生まれたレイ・チャールズは、
6歳で失明、15歳で自立して全米を転がるように回ってピアノを弾き、唄を歌い
そのキャリアをステップアップしてきた。
多くのヒット曲を生み年とともに名声を博してきたが、彼は幸せだったのであろうか。
豪邸に住み、多くの美女とベッドを共にしてきて我が世の春を謳歌してきた彼だが
映画「Ray」を観る限り、それは満たされない心を満たすための
刹那的な行為でしかなかったようだ。
映画は、多くの名曲で耳と心を楽しませる一方で、
レイの成功の裏に潜む闇にもスポットをあて
裏切り、薬物、不倫等のレイの弱さ、心の傷を巧みに描くことにより
物語に深みをもたせ、ただの成功譚で終わらずエンターティメントして
申し分のない仕上がりになっていたと思う。

（※　参照URL）
http://www02.so-net.ne.jp/~jamtoast/georgia.html

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