金曜の夜、K田君のツキに負けた後、スナックCへ飲みに行った。
店内は、忘年会シーズンも間近なためかえらく混んでいた。
しばらく一人で飲んでいると、アパートの同じフロアに住んでいるイシ君が
飲んでいるのに気が付いたので、適当に話題を交換した。
閉店時間を1時間ばかりオーバーした3時頃、
店のお姉ちゃんから請求書を渡された。
それは、いつもの二倍近い金額だった。
大して飲んでいないのに、おかしいなと思いつつも
隣りでへばっているイシ君をつついて店に出た。
ぶらぶらとアパートまで歩いてると、イシ君がぽつりと呟いた。
「オレ、今日の飲み代はらってないだけどなぁ・・・」












「・・・貴様か!!!」