帝京アサシンズにボロ負けした大学4年の最終戦以来、駒沢公園に足を運んだ。
当時、優勝の望みはなくなり半ばモチベーションを失って臨んだ試合で
試合後はそれなりの喪失感を味わったも記憶がある。ただ、涙をこぼした覚えはないが。
それから十年経ち、母校が出場するわけではないのにフットボールの試合に足を運ぶのは
フットボールが心の底から好きなのかも知れない。



駒沢陸上競技場で行われたクラッシュボウルセミファイナルの2試合を観戦したが、
第一試合の法政vs専修は、フラストレーションのたまる試合だった。
両チームともディフェンスが強いというより、オフェンスに決め手を欠き
長所よりは短所の目立つ試合だった。
法政は、今年から攻撃にショットガンを導入したのは、関西対策なのだろうが
今のオフェンスのままで関西に通用すると考えにくい。
また、ショットガンの完成に力を入れたためか、
法政お家芸のIフォーメーションからのオプションの切れ味をまったく見ることができなかった。
このままでは、決勝に勝てても甲子園は苦戦すると云わざるを得ない。


第2試合の中央vs早稲田は、ディフェンシブなゲームで
中央が数少ないチャンスをものにしてかろうじて逃げ切った。
早稲田は、第2Q、中央の攻撃の際、ブリッツを入れて中央のプレーのアサインが崩れたことで
一瞬だけ気が揺るめてTDパスを許したことが、のちのちの禍根となった。
中央のディフェンスは、ラン、パスともに集中力を切らさずいいディフェンスをしていた。
ただ、後半は自らの反則で、相手に有利なポジションを与えてしまい
自ら苦境を招いてしまった。この辺りの修正が次の試合の課題だろう。
中央のオフェンスは、それなりのレベルにあるものの破壊力に欠ける。
二人のRBの成沢、宮古の個人技が光ったが、
逆に言えばラインが目立たないということである。
次の試合は、20点以下のロースコアゲームに持ち込めなければ、
中央の甲子園初出場は苦しいと思われる。