NYジャイアンツに移籍した魔弾の射手パス・マスターQBカート・ワーナーに注目して
BSのNYジャイアンツ-フィアデルフィアイーグルス戦の中継を見たのだが
ジャイアンツのオフェンスラインが貧弱故なのか、
それともイーグルのディフェンスラインが強力なせいなのか
ワーナーにかつての輝きを見出すこと能わず、
コリンズを見ているような気分になった。
長距離砲ロング・ボムのないワーナーなど、ワーナーではない。


ジャイアンツは短いパスを中心に攻撃を組み立てるウェストコーストオフェンス、もしくは、
それに近い体系の攻撃プランを採用しているのだがこれが全く面白くない。
昨年脳震盪を起こしたワーナーを保護するのと
ファンブル癖のある彼がボールを落とすリスクを減らす狙いがあるのもか知れないが
そのワーナーが3Q、ゴール前1ヤードのチャンスに、スナップをファンブル
決定的チャンスを潰してしまうのだが、ヘッドコーチとしては頭が痛い試合だったろう。
あそこで点を入れて追撃すれば、ゲームもかなり面白くなっただろうに。


一方、フィアデルフィアは、お騒がせ男WRテレル・オーエンスがSFから加入し
爆発的なオフェンスを展開していた。
もともとQBのドノバン・マクナブの能力が高く、パスターゲットさえいればと云われていたが
オーウェンスがレシーバーに加わったことで、
PHIの攻撃陣全体にオーウェンス効果ともいうべき現象ケミストリーが生まれ
強力な攻撃になっている。
並のディフェンスでこれを止めるのは難しいだろう。
マクナブがベターなQBからベストなQBに進化する最後のピースは揃ったようだ
あとは、彼に運があるかどうかだけである。
3年前、NFC初制覇を目指したマクナブのイーグルスは、ワーナー率いるラムズに完璧に粉砕された。
しかし今両者の立場は完全に入り替わり、盛者必衰の理にも似たものを感じる。



それにしても河口正史の解説は、流れが悪いなぁ。