我々は勝つために来た。


スーパーボウルで優勝したボルティモア・レイブンズ
ディフェンスの中心選手レイ・ルイスは
去年のこの日に発生した殺人に関わり殺人容疑で起訴を受けた。
それから、一年様々なマスコミの注目を受けながら、
例年以上の活躍を見せ、チームのスーパーボウル初出場の原動力となった彼だが
試合後、殺人容疑についてプレスから訊かれ、こう返した。
「我々は勝つために来た。」と



さて、毎年スーパーボウルを見て思うことがある。
全世界が注目する戦いを前に、国歌が演奏されるのだが、
メロディーが軽やかに流れると、そこに不思議な空間が現われる。
画面に映し出されるフィールド内外の人々の表情には
自信と誇りに満ちた顔、戦いの厳しさを覚悟した顔、
無表情に唄う者と様々な表情があるのだが、
同じ歌を聴きながら、彼らの思いが一つになるのである。
全米中が「星条旗を永遠になれ」の曲を口ずさみ
祖国に対して思いを馳せるのだ
なんと不思議で、素晴らしい光景なのだろうか。


こうした光景を見るたびに、アメリカという国を羨ましく思う。