- 作者: 吉村昭
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/11
- メディア: 文庫
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70年ぶり発見「武蔵」に見る第1級のハイテクパワーと造船技術…日本の粋を結集、引き揚げは可能か
「武蔵」を発見した−。米マイクロソフト創業者のポール・アレン氏がフィリピン中部のシブヤン海で旧日本軍の戦艦武蔵を発見したとするニュースは、日本はもとより世界を驚かせた。アレン氏はツイッターで船体の写真を公開し、インターネットで映像も中継した。終戦から70年目の発見は、旧帝国海軍の敗北を決定づけたレイテ沖海戦の歴史を甦らせるとともに、巨大戦艦が誕生した時代背景にも焦点を当てそうだ。当時の日本の最先端技術を集めた大和型戦艦「武蔵」。
戦艦武蔵発見の報に触れて数日後
地元の図書館で「戦艦武蔵」の文字が眼に止まった。
知られざるの歴史の一幕を垣間見たく
手にとってみた。
長崎の造船所で建造された大和型二番艦「武蔵」
船体の基礎建造に携わった作業員にも
その内容を知らせず
建造を隠すために常軌を逸する手段で
市民と外国の領事館員の眼から隠し通した。
御国を守る盾として貧しい島国が
莫大な予算を使い建造に至り
不沈艦との希望も虚しく
南海に散った戦艦武蔵。
戦争の狂気と片付けるのは簡単だが
狂気なしでは
生きることすら難しかった時代を思えば
作業員、乗組らの労艱難辛苦をしのび
瞑目して祈る他に術はない。