SMAPの香取慎吾主演の映画。
映画に先行して放送された香取によるテレビ版で
視聴率が低迷していた。
にも関わらず、映画を制作を敢行するという、
物語より映画制作までの筋に突っ込みどころ満載の映画で
タイトルも織田裕二主演のヒット作「踊る大捜査線」を
パロるなど見る前になんだかな〜感でお腹いっぱいの映画である。
金持ちである筈の中川や麗子の制服が
キャバクラとかのコスプレか！と突っ込みたくなるような
安っぽさや
どこか違和感を感じる香取の台詞などに
原作の愛読者らの拒否反応が激しく、
映画公開以前からさんざんこき下ろされて
公開後には興行的に失敗、と東スポにたたかれるなど
その見事なコケっぷりは
ある意味「こち亀」らしいオチになったといえなくもない。
物語自体は、香取演じる両津のパワフルなギャグコントに
幼い頃の淡い恋の思い出を軸とした人情話を絡める
オーソドックスな邦画のつくりとなっており
終盤のクライマックスシーンでは、つい目頭が熱くなってしまう
極めてまっとうな映画だった。
