2009-10-21 つばさよつばさ Book 航空会社の機内誌に連載されたエッセーを 纏めたもので、 作者の旅にまつわる思い出話のようなものが 綴られている。 作者独自の愉快な言い回しに 多くの文が費やされ、笑いを誘われるものの 日本と現代を貫く矢のような 舌鋒鋭い著述に、時折、はっとされられる。 昔の日本人とはかくあるものだったと 思わせてくれる台湾の桶屋の話「台北の街角にて」と 絶対に不可能はないとばかりに生きることに真剣なチュニジア人の 「星を狩る少年」は必読