真夏のオリオン


真夏のオリオン[文庫] (小学館文庫)
太平洋戦争末期
連合艦隊壊滅後、日本海軍に残された潜水艦隊は
西太平洋を北上する敵船団の攻撃を命じられる。
イ77に乗り込む若き艦長倉下は、
心寄せる女性からお守りとして
託された楽譜を抱き、米艦艇との戦いに臨む。


修理中の魚雷に潰された水兵、
残された特攻兵器回天
沈んだ親友の潜水艦からのメッセージ
巡洋艦パーシバルの攻撃によって傷を負うイ77
艦内の酸素はわずかー。
絶望的な窮地に追い詰められた彼らに
オリオンは伝説通りに幸運をもたらすかー。



福井晴敏が監修したということで
かなりロマンチシズム溢れた内容になっている。
ただし、彼の持ち味である細部のこだわりがなく
福井作品とは別物として読むのがいいと思う。
全体的に、甘い味付けとなっているので
戦争モノに詳しい人には、おすすめしない。