スーパーボウル


NEペイトリオッツのパーフェクトシーズン成るか
それともNYGが勝利し、マニング兄弟によるスーパー連覇かと
例年以上の注目と興味が注がれた今年のスーパーボウル
個人的には、ブレデイがNYGの強力な守備を攻略して
NEの勝利を予想していた。
しかし、あに図らんや、第2Qで逆転に成功していたペイトリオッツから
シーズン18連勝を達成したチームの強さや自信を汲み取ることはできず
ある種の危うさを感じた。
解説の河口正史も指摘していたが、
4Q開始まで3-7のスコアでがリードされていたにも関わらず
ゲームの主導権はむしろNYGにあった。


ジャイアンツのゲームプランとしては、NEの得点能力を奪うために
先制点を奪った後、ジェイコブスを中心としたラン攻撃で時間を掛けて
ロースコアゲームに持ち込もうとする意図があった。
しかし、2QでNEで逆転された直後、NYGは積極的とはいかないまでも
長短のパスを織り込んで攻撃を組み立て、デレイオフェンスを一旦放棄した。
そしてレッドゾーンに進入し最低でもFGによる3点が確実視される状況で
1stダウンでパスをコールして、インターセプトされ攻撃権を奪われてしまう。
もし、この試合にジャイアンツが負けていたならば、
その敗因としてまずこのプレーコールが指摘されたであろう最悪の失敗だった。
しかし、そうはならなかった。


それは、ブレデイが、フリーのレシーバーターゲットに対して
パスのコントロールをミスして失敗させるという
普段の彼からは考えられないイージーミスを連発したせいもあるが
基本的にはブレディにプレッシャーを与え続け、NEに使い点を容易に許さず
結果としてこの試合をロースコアゲームに引き摺り込んだNYGのディフェンスと、
勝負所で神懸かり的なパスをヒットさせた
イーライ・マニングのクォーターバッキングにつきると思う。
今でも伝説として語り継がれている23回スーパーボウル
49ersのモンタナのザ・ドライブほどの鮮やかさはないが
再逆転された直後のイーライの率いるNYGの攻撃は
泥臭く、そして飽くなき勝利へ渇望溢れる見応えのある12プレーだった。


3Qから、ブレディは、NYGのパスカバーを読み切り
LBのやや後方のアンダーニースゾーンへ効果的なパスを成功させるも
それはロングパスをジャイアンツが警戒した結果であり
ロングボムが封じられ、ブレディも足に不安に抱えていては
強力な守備を相手に手詰まりになるのも道理である。
SD戦は、トムリンソン、リバースという相手主力選手のケガに
助けられたペイトリオッツ
スパーボウルで、ケガで敗れたというのはなんという皮肉だろう。


以上、なんちゃって元フットボーラーの独り言である。