鹿島vs浦和


今期、勝ち点で首位から11差ついた時点で諦めていた。
終盤、鹿島が連勝を始めた時も到底追いつかないだろうと
思っていたところに、あれよあれよというまに4差に縮め
最終節一つ前の直接対決。
これは見なければ、ということでテレビにかじりついてみた。


前半、鹿島が飛ばしに飛ばして浦和にプレッシャーを掛けるが
過密スケジュールで疲れてるといえども流石はアジアチャンピンオン。
なかなか切り崩すところまではいかなかった。
そのうち、浦和が立て直して中盤でボールのポゼッションを巡り
激しくなってきたところに、鹿島の新井場に2枚目のイエローカード
正直、この時はヤバイと思いつつ、
これで浦和が前かがりになってくれればカウンターで一発を狙えるかなと
希望的な観測をたてていた。


後半、案の定浦和は、左SBに入った本山のサイドを集中して攻めたてる。
浦和のFW永井は、試合後のインタビューでサイドから
もっと切り崩せば良かったと語っていたが、
後半開始の10分、浦和は間違いなく鹿島の左サイドの攻略に成功していた。
ただ、ゴール前でラストパスを受けたワシントンにいつものキレがなかった。
ワシントンだけでなく闘莉王にも、
一度鹿島のゴールを奪う決定的な機会が訪れたが、それをさせなかったのは、
解説の山本昌邦氏が指摘した鹿島のDF岩政と大岩のヨセの早さもあるが
やはり、疲労と優勝へのプレッシャーが浦和の攻撃のリズムを
狂わせていたように思える。


鹿島が1点を取った直後、小野を投入してから浦和の攻撃は
本来のリズムをとりも出したように多彩で迫力に満ちたものだった。
あれでFWに田中達也がいたらくゴールは割られていたかも知れないが
曽ヶ端にリズムを合わされた単調なワシントンでは、届かなかったようだ。



さて、最終節、横浜FCの粘りに期待したいところだろうが
そうそう美味しい展開はないだろう。
しかし、鹿島の驚異ともいえる粘りは、
天皇杯ACL、来シーズンに期待を抱かせてくれる。


FOLZA ANTLERS!!