冗談はよし子さん

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070213-00000011-scn-cn

雲南省昆明市内の富民県で、同県林業局がペンキを使って山の岩肌数千平方メートルを「緑化」していたことが明らかになった。新華社は13日付で「周辺住民も当惑を隠せない」などと報じた。

 現場は石の採掘場跡で、約10人の作業員が20日以上かけてペンキの塗布を行ったという。周辺は冬期であるために、低木などがくすんだ色を見せているが、「緑化作業」の対象地帯だけは鮮やかな緑色だ。

 低木地帯と岩肌の境目では、岩石の灰色を少しでも出さないよう、低木の枝や葉にも丁寧にペンキが塗られており、放置された空き缶が転がっている。ペンキの成分の環境への影響は明らかになっていないが、除去するのは不可能だという。

 新華社は「漫才のネタにもあった『ペンキで緑化作業』。失笑してしまうような話が、現実に行われていた」と批判。「それだけの費用があれば、山全体に植樹することも可能だったはずだ」という周辺住民の憤りの声を紹介している。

 このニュースに接した中国人からは「森林を保護し、植樹などを率先して行うべき林業関連部門が、緑化の大切さを理解していない。レベルの低さにがっかりしてしまう」といった声も聞こえる。(編集担当:如月隼人)

なんだかなー、笑うに笑えない話。
そのうち、水を青く染めて青々とした河とか湖とかいってやりそうな気がする。


ペンキの森林破壊に限らず中国の環境破壊は深刻であり
日本も無関係ではいられなくなりつつある。
その原因は彼の国の無計画な工業化と非効率なエネルギー政策によって
もたらされている。
中国はここ2000年からたった四年間でエネルギー消費量が1.5倍となっているが
その増加した量は日本一国分に匹敵するというから驚きだ。
地方では未だに電気の通っていないところも珍しくないというのに。


防衛研究所では、外部の識者を交えた最近のパネルディスカッションで
30年後に中国の共産党支配は終わり、中台が平和的に統一される等と
暢気な結論を出したらしいが、何事もなく共産党支配が終わったり
中台統一が平和裡に進むとは到底思えない。


中国は、原油をはじめとするエネルギー資源を確保するために
反米と目される国との関係を重視した外交を展開して
アメリカをいらだたせている一方で
ちゃっかりとアメリカ国内に中国シンパを作り
日本を追い落として日米安保の有名無実化を狙っている。
深謀遠慮に基づいてしたたかな戦略を繰り広げる中国の前にして
日本は防衛大臣が、日本の安全保障の根幹である日米安保
揺るがすような発言を重ねている。
日本はあまりにも無為無策だ。


中国がこのまま資源を貪り続環境破壊し続けた場合、
日本はこれまでの通りに生きていくことができるのか。
また足元が極めて脆くて危うい中国に大混乱に陥った場合
日本は無傷でいられるだろうか。



おまけリンク「世界のエネルギー情勢」