http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007020101000741.html
初期段階措置で合意模索
米代表、金融協議も評価
【ワシントン１日共同】北朝鮮の核問題を話し合う６カ国協議の米首席代表ヒル国務次官補は１日、国務省で記者会見し、８日から北京で再開される第５回協議で完全核廃棄の目標に向けた「初期段階の履行措置」で合意を模索する方針を示した。また、１月にベルリンで行われた米朝協議などを念頭に「（問題解決へ向けた）進展の基礎」ができているとの認識を表明。協議日程は「３、４日」との見通しを示し、短期間で検証措置に基づく完全核放棄の履行に至る初期段階のプロセス確立を目指す考えを示した。
１月３１日まで北京で行われた米朝金融協議については「よい話し合い」が持てたと指摘。６カ国協議と同時並行で進める金融制裁問題でも進展に期待感を示した。
次官補は「初期段階の履行措置」に関する詳細には言及しなかったが、寧辺の核施設稼働停止や国際原子力機関（ＩＡＥＡ）査察官の復帰などを北朝鮮に確約させたい意向とみられる。
（2007年02月02日 01時45分）
一昨日仕事で泊まりなったので、寝る前にテレビを付けると
見渡す限りニュースのトップは、厚生大臣の失言問題だった。
続いて、金正男がどこぞにいた話と米朝金融協議の話が出てきた。
ニュースの報道する順番には、ニュースバリューの他に
時間的な制約等もあるだろうが、大臣の失言問題が
何日もトップニュースで扱われるほどこの国が話題に餓えるほど
平和なわけではない。
大して面白い話でもないですね。難癖をつけて政治問題化する側が有能だとも思えない。
政策論争や対案を出して勝負できない政治家たちに、一般国民の私らまで、
話のネタとして使う以上に同調する必要もないでしょうね。
正しくそのとおりである。
話のネタにしかならないようなことに馬鹿騒ぎして
日本の安全保障に関わるトピックスを軽く扱うこの姿勢は何なんだ。
米朝協議は、この後の六カ国協議へ大く関わり
核問題との絡みもあって日本の安全保障に影響を与える。
そして何より、アメリカが金融制裁を続けるか否かは、
日本が対北朝鮮外交において握る経済制裁というカードの強さに
密接に関わりをもち北朝鮮に拉致された同胞達の帰国問題に
直結するほど重要であるのに、
たかが泡沫大臣の首がどうしたというのだ。
政治権力に対して、失言を取り上げて大臣を辞任に追い込むことが
正義だとマスコミは勘違いしていないか。
マスコミがその存在意義の一つに社会正義の実現を上げるならば
北朝鮮に拉致された同胞をどうやって救出するかを考え
北朝鮮に関わるニュースに注目し、お前らの行動を逐一監視しているぞ、と
日本国民の怒りに満ちた声にならないメッセージを発するべきだろう。
それができないマスコミは権力を批判し、チェックする存在ではなく
自分らの力に驕りそれを誇示するのに
固執している権威主義者というべき存在である。
