めぐみ


30年前に北朝鮮の拉致によって愛する愛娘を
奪われた横田夫妻を追ったドキュメンタリー
ニュージーランド生まれの監督のプロデュースで
アメリカで話題騒然となったので字幕かと思いきや
意外なことに全て日本語だった。


アメリカ人は字幕でこのフィルムを見て
心を動かしたということになるのであれば
やはり肉親の愛、とりわけ親の愛というものは、
民族や言語の壁を越えて共通普遍であると解釈すべきだろう。


実際に、横田早紀江さんを始めとする拉致被害者家族の方々が
シュプレヒコールを上げ「家族を返して」と悲痛ともいえる叫びは
痛烈に胸に響き、目頭が熱くなるのをおさえきれなかった。
何故彼らが苦しまなければならないのか。
何故彼らが体を張って街頭に立ち、署名を依頼しなければならなかったのか。
国家とは国民と生命と財産を守るという約束事でなりたち
喩えそれがフィクションであったとしても
一民間人が、多数の国民が不法に拉致されて、
手をこまねくどころか、外交の障害といって憚らない官僚の運営する国家に
何の存在価値があるというのか。


拉致を指示したと言われる金正日
愚鈍な動きで対応してきた人間達ー外務省、歴代総理大臣
社会党共産党の面々に言いようにない怒りと憤りがこみ上げ
「貴様ら、人間の血が通っているのか?」と問い糾したくなる。


奇しくも数日前、作家の安倍譲治が現首相に
一日も早く拉致問題解決を、と述べていたが
正しくそのとおりである。


一刻も早く彼らを、彼女らの帰国を実現させなければならない


(関連URL)引き裂かれた家族の30年
(過去関連記事)2005-09-17 - 陽が沈むころに