Jリーグが発足した時から鹿島に所属していた本田泰人が
今年限りでの引退を表明した。
彼は鹿島が獲得した9つタイトルを全てプレーヤーとして経験している。
ここ2〜3年は若手の台頭もあり、出場機会が激減していたが
チームを引っ張るキャプテンシーは健在だったと聞く。
だが、かつての功績を考慮しても鹿島は彼と契約延長する意思はなく
彼は今シーズンでフィールドを去ることとなった。
勿論、J2やJFLなどに移籍すれば金額はともかくとして
現役続行の道はあったようだが彼はそれを潔しとしなかった。
主力を大幅に欠いた浦和との準決勝は鹿島が序盤優勢に展開していた。
しかし、優勢に展開していても点がとれずリズムがおかしくなって
カウンターから点を取られて負けるというのが
鹿島のここしばらくの敗戦パターンとなっているので
いや予感したら案の定、小野の一発で先制されてしまった。
その後、攻勢を掛けて同点に追いついたものの
決定機においてチャンスをつぶし、挙句ポンテに一発を決められた。
サイドから何度もえぐるものの
数をそろえた浦和のディフェンスに跳ね返され
ゴールを再び割ることなく敗れてしまった。
守る相手をどう崩すかというアイディアが不足していたと思う。
今日が本田にとって引退試合となったのだが、
物足りなさだけ残った今日の試合だった。
強かったかつての鹿島とは何かが違うような気がする。
ジーコから直接教えを受けた選手がいなくなった今
鹿島はジーコイズムを継承できるか。
個々の選手レヴェルは以前と段違いにあがっているのだが
正直言って今の面子から来期の優勝できると思えない。
だいたい飛車角落ちのような浦和に勝てないチームに
何が期待できるというのだ。
以上、元サッカープレーヤーの独り言である。