日本GP


23、24日とWGPが開催されるツインリンクもてぎサーキットへ
ニヤケ君と足を運んだ。


23日の予選はドゥカティを駆るカピロッシが絶好調。
ブリジストンのタイヤを履くアドバンテージかと思いきや
トップスピードが他のマシンに比べて4〜5キロも速く
ドゥカティの仕上がりの良さに今年もか、と暗澹たる気分。
台風が来ての観戦はちと辛いものがあるが、
カピロッシが勝つよりはマシだべということで、雨乞いなどをした。


翌24日の決勝、台風はそれて思わずビールが飲みたくなるほどの快晴。
午前中のフリー走行をみてmotoクラスに期待するのはやめて250ccに声援を集中する。
tacaQの声援のせいだけではないだろうが、KTM青山博一が魅せてくれた。
予選4位のフロントローからのスタートに失敗したものの順調に順位を上げ、
レース序盤は高橋裕紀とともにトップ4を形成してレースをリードする。
裕紀がハイサイドして転倒した後は、デアンジエリスとトップ争いを繰り広げ
終盤トップを奪ってからは、追撃をかわし今季2勝目を上げた。


表彰式を間近で観るため、大混雑のアリーナに降りてみると
KTMのオレンジカラーだけでなく、ホンダやカワサキなど
他のチームのカラーまとった日本人が大勢いた。
それぞれが贔屓や応援するチームやライダーはいるのだろうが
日本人が勝ったということで喜びを分かちあおうといったところだろうか。
青山が登場するとひときわ大きな歓声が群衆から起こった。
ポールの一番高いところに昇った日の丸を背に青山博一が表彰台に昇り国歌吹奏。
青山が笑顔で国歌を口ずさんでいたのにつられてあちこちから国歌を歌う声がした。
日本人が勝って君が代が聴けて良かったなぁと感慨にふけっていたら
感極まったのか、青山が突然泣き崩れた。
その光景に観衆ももらい泣きしそうになりがらも”ヒロシ”コールで青山を称える。
自分の知る限り、モータースポーツで最も美しい瞬間の一つだと思う。


motoクラスの結果はさておき、今年ももてぎで君が代が聴けて良かった。