綾戸智絵in熊谷会館

綾戸「スケジュールには今日は熊谷、明日はカーネーギーホールって書いてあるねん」
tacaQ「書いてへん。書いてへん」
綾戸「書いてあるだけや」


頭上から降り注ぐ一条の光を受けた彼女は
ホールの空気を静かにそして力強く震わせた
時には雨の滴のように、時には風のように、
時には見えない何かに語りかけるかのように
舞台の上であらゆる感情を表現して、
その場にいた人間を魅了してやまなかった。
ピアノのテクが凄いというわけでもない
発声の音域が広いわけでもい
しかし、彼女の歌には魂がある
それを直に聴いて確かめた夜だった