愛国心


「敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花」
何故日本が好きかと訊かれれば、この歌が好きだからと私は答えるだろう。
神武天皇が天上より使わされた八咫烏の導きで熊野から大和へ至り
それから始まったとされる歴史を持つこの国が好きである。


この国の人の心が日々に渇き、子供が目の輝きを無くし語る夢を失いつつあっても
この国の美しい山野が日毎に失われていったとしても
為政者が信に足らない人間ばかりだったとしても
この国が誇るに足らない歴史ばかりだったとしても
再び戦争がおこりこの国が焼け野原になったとしても
所詮この国は、と誰もが侮蔑し、世界中から嫌われたとしても
この身が不遇を託い、誰も愛する人がいなかったとしても
私はこの国を愛するだろう。


国を愛することを知らず、言葉遊びでその場を繕い
真実から目を背けて生きていく人達へ私は告げる。
国を愛する心がないならば、日本の国会議員バッジなどつけていては
恥ずかしいだろうから、それを外してこの国から出て行け。