2005-07-02から1日間の記事一覧

空の華 vol2

私は、目を閉じ透明な液体で満たした金杯に口をつけた。 刹那、私は嗚咽をこらえきれなった。 ただならぬ状態の私を見た家内は、体の加減が悪くなったのかと訝しみ訊ねた。 「違う。違うんだ。 若櫻・・・・・・。」 私は、それを云うのがせいいっぱいだった…