夜明けの山下公園、彼は夜霧に濡れてじっと海を見つめていた北原三枝を拾ってくる。 「君は誰なんだ。」 「歌を忘れたカナリアよ。」 濡れた服を乾かし、スープとコニャックをすすめた彼は ”僕はもう日本に用のない人間だ、もうすぐ兄の手紙を手にブラジルへ…
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