中共に天の裁きあれ

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清水ともみさんのウィグル民族をとりまく悲惨な状況を
描いた作品を読了。
中国共産党、おそらくは習近平とその政権を
担う者たちの決定によって
苛烈な弾圧と束縛、暴力にさらされるウィグル人たち。
ウィグルであることが罪といって憚らない
"学習センター"の"看守"たちは
なぜこのような冷酷で無慈悲な行いを平然と行えるのだろう。
和諧社会といいながら、少数民族漢民族化させる
おそぞましい民族浄化エスニック・クレンジングを
進行させる共産党
天の裁きあれと、思わずにはいられない。

【21-01】国の枠にとらわれない研究が日本の科学を発展させる | SciencePortal China

などと能天気に中国でのたまう学者らがいる。
世間知らずの研究者に毒づいたところで得るものはなにもないが
日中友好に踊り、共産党に乗っ取られたあと、
自分の家族を人質に取られても、研究をしながら
同じ発言ができるか、と問いただしたくなる。

極悪非道な共産党のふるまいに対して
記事を書きつらねることしか、できる行いはないが
それでもウィグルの人たちの
一日の早い解放を願わずにはいられない

スターリングラードの白百合

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Lydia Litvyak


スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ が
ノーベル文学賞に輝いた「戦争は女の顔してない」を
コミカライズした小梅けいとの漫画には

長い髪をまとめたお下げを切ることを命じられても
それに拒否したリディア・リトヴァクの
入隊間もないころのエピソードが
描かれている。

原作の邦訳も読んだはずなのだが、
そのエピソードが記されていたか、記憶が定かではない。

先日、スターリングラードの戦いを調べていると
女性でありながら、戦闘機を駆り
エースの称号を授与された
リディアの写真が掲載されたページにたどりついた。
飛行機とともに写された美しい彼女の横顔は
少女らしさをその面影に残しつつも
遠くを見つめる戦うものの貌をしている。

21歳で不帰となった彼女の人生の酷薄さを
嘆かずにはいられない。

空気を読む脳となろう系小説

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要約すると
セロトニン・トランスポーターが遺伝的に少ない日本人は
不公平に対して憤りやすい能の構造をしており
自らの犠牲を顧みず、正義のために
働こうとする傾向が強いそうである。

その最たる例が、大東亜戦争時における特攻とのことだ。


そう考えれば
かつて、水戸黄門大岡越前などの
勧善懲悪ものが受けていたのも頷ける。
今でも赤穂浪士の四十七士の物語が時代を越えて
年末によみがえるのもこのせいだろう。

最近、なろう系の小説や漫画が隆盛なのだが
それらの大半は、主人公が
異世界で転生して得たチートな能力を使って
大逆転と世直しを起こす物語が占めている。
現世の世直しを諦めた世代においても
不公平を許すまじとする遺伝子が機能しているのか
それとも、狡い手を使って
手っ取り早く成り上がろうとする
脱日本人的な流れのはしりなのか。

その考察にはやや興味を覚えるが
やはり娯楽には、小難しい理屈より
逆転のような爽快さが娯楽には必要と思う。

本好きの下剋上



ネットに落ちていた試し読みのページをめくったら
設定の妙に引き込まれて、はまってしまった。



卒業を控えた本好きの女子大生が
本の下敷きとなりなりながらも
本の読める世界に生まれ変わりたいと願った転生先は
本はおろか紙すらない文明が未発達の異世界だった。

元女子大生の魂が宿った虚弱で非力な幼女は、
身分制度、教育の未整備と低い識字率
未発達な経済と流通、科学技術等々、そして魔法、エトセトラ、
現代日本とは大きく異なる環境の中で
紙の手作りから本の製作を開始する。

主人公が本を読みたいがために
巻き起こす騒がの数々が
時におかしく時に悲しく
多くの出会いと別れに彩られながら
歩みを続けるその様がとても心地よい。

主人公の家族、友人、仕事仲間などの
主要なキャラクターが丁寧に書き込まれており
魅力に溢れた登場人物の多彩さが
物語の世界観に奥行きを与え、
異世界を飽きることなく導いてくれている。


ジャンル的には、なろう系の異世界転生物語に括られるが
本好きの人であれば、引き込まれずにはいられない
不思議な魅力に満ちた作品である。




youtu.be

ハンドサイン

10年以上住んでいたサイタマとの違いに
面を食らうこともしばしばあったが
カナガワ県民となって1年以上が経過し
潮気を含んだ湿っぽい風に大分慣れ、
新しいスタイルが定着しつつある。


平日の夕方、
せわしいヨコスカの街を通り抜けて
子供の塾の送迎に行くのも
ごく日常の行為に落とし込まれている。

BGMがわりにしていたラジオは
上品にしてポリコレ風のJ-WAVEから
ローカル色満載のFM横浜に変えた。
理由は、錆びた港町の風景には
ただただ陽気なパーソナリティの声と
昭和を彷彿させる選曲と番組構成が
似合うと思ったからだ。

聞いているうちにラジオの番組や
パーソナリティの声が耳に馴染み、
色々と知らなかった世界が
自分のなかで広がりつつある。
地域的な音楽ユニットもFMでしった。


この世界は恐ろしく不完全で
満ち足りたものは少ない。
隙間だらけの社会を埋めるために
人は強くならなければならない。
人を必要以上に攻撃したり貶めたりすることは
そうした延長行為に過ぎないのかも知れない。

だが、やさしさを忘れた世界は
いびつな社会の歪みを助長するー
そんなことを漠然と考えることが多くなった。

人に正しさを強要するより
世界の足りないものを、
補える人間でありたい。



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"Somewhere inside, we hear a voice. It, leads us to direction of who we wish to become. But it is up to us whether or not to follow."

Pat Tillman

https://www.youtube.com/watch?v=obPTjCBxfiI


アフガニスタンで散った元NFL選手パット・ティルマンについて検索していたら
彼の妻が生前について語っている動画に
アリゾナのスタジアムに建てられた銅像
刻まれた文字を見つけた。

「どこからか聞こえる声ーそれは我々が人として望む方向へといざなう、
しかし、従うかどうかは我々に委ねられている。」

そんな彼だから
ラムズから5年契約で900万ドルのオファーを断り
奨学金を出してくれたカージナルスと年俸51万ドルでサインして
2001年の911のあと、陸軍を自ら志願したのだろう。

正義という言葉は、心地よく響く一方で
他人を排除する口実にもなる、使い方の難しい語句である。
それでも、自分のうちにある正義の声に従いたい。